今年もさまざまな方に支えていただいて、無事 怪我事故も無く、お仕事させていただきました。
誠に皆様のおかげでございます。どうもありがとうございました。
毎年、年の暮れになると思い出す事があります。
松の手入れを待っているお客様の為に、年が暮れるギリギリまで手入れをしていた父、その下でゴミを集める母の姿です。
除夜の鐘の音、肩に雪をしょいながら、仕事をする父と母。どれほどの苦労があったのだろう・・
私がまだ小学生の頃は、平屋で川の字で家族揃って寝るほどの狭い一軒家で、玄関先には小屋があり
その小屋で、石油ストーブを炊いて一から お得意様の為に 門松づくりをしておりました。
お手伝いのふりだけで、私はストーブの上にスルメを焼いたり餅を焼いたり、葉っぱを焼いたり
単なる仕事の邪魔をしていました。
その小屋に充満する沢山の匂い、父の指に長年こびりついた松やにの匂い、その真っ黒になった指先、裸電球の明かりがとても暖かかったのを思い出します。
貧しかった、苦しかったと 当時の事を今では 笑いながら語る父母ではありますが
自分にとってはとても印象深く、そして他のどの家族より豊かであったと思う光景の一つです。
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